■非正規社員 ウェブで人事評価
小売業や飲食業の店舗で、アルバイト従業員が商品を使用した悪ふざけの様子を撮影し、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で拡散するケースが後を絶たない。こうした不祥事をなくし店側への損害を防ぐ役割を果たすとして、アルカディア・イーエックス(東京都杉並区)が積極的に売り込むのが、非正規社員に対するウェブ人事評価システム「Performance Plus(パフォーマンス プラス)」。非正規雇用者の勤務実態を、効率的に把握できる点が特徴で、2015年までに現在の約5倍に相当する50社の利用を目指す。
非正規社員が個人の端末から専用画面にアクセスし、1、2分で「与えられたやるべき自分の業務をすべて遂行しましたか」など10問ほどの設問に、「はい」「いいえ」など回答して自己評価し、本部に送信するのがシステムの仕組み。
同様に店長などの責任者が、非正規社員に対する評価を記載した上で本部に送信する。結果は即時に数値化され、個人成績、店舗単位のランキングなどの実態が把握できる。
同社のシステムでは、ウェブで集まったデータを、瞬時に集計することで現場の負担を軽減することにつなげた。とくに効果を発揮すると思われるのが、悪ふざけの画像をウェブ上に公開する行為の防止だ。