■修理業者などに売り込み
カメラの修理を専門とするフクイカメラサービスは、インターネットのウェブサイト上で運送業者に集荷を手軽に依頼できるシステム「ハイシューカ!」の提供を18日に始める。商品の修理や返品、引き取りなどで集荷を必要とするクリーニング、リサイクル、レンタル業者や修理業者などに売り込み、3年間で1万社との契約を目指す。
こうした事業者向けのサービスは国内初といい、同社は全国に展開して収益の柱の一つに育てたい考えだ。
契約事業者は、集荷情報の入力フォームのアドレスを自社のホームページに張り付けるだけでシステムを利用できる。
各事業者の顧客が入力フォームに氏名や住所、物品内容、希望日などを書き込んだ情報を、ヤマト運輸か佐川急便のシステムに自動的に転送。午後10時までに依頼が完了すれば、翌日の午前中に物品を引き取り、オプションで当日の集荷にも対応する。
顧客の入力情報が運送業者に直接届くため、契約企業にとっては集荷業務の手間が省けるだけでなく、情報を誤ったり集荷依頼を漏れ落とすといった人的ミスを解消できるメリットがある。顧客にとっても、時間を問わずにいつでも集荷を依頼できるので利便性が高い。
入力フォームは契約事業者の要望に応じて変更が可能。集荷エリア別に運送業者を指定することもできる。サービス利用料は初期費用が3万1500円、月額基本料が1年契約で1万500円。
同様の集荷システムを自社で整えるには数百万円の投資が必要といい、高山陽一社長は「低コストで集荷サービスの質を向上させ、競合他社との差別化を実現できるとともに、集荷作業の負担減は売り上げアップにつながる」と、ハイシューカ!のメリットを強調している。
14年1月末の申し込みまで初期費用が無料で、3カ月や半年の契約でも月額基本料を一律1万500円にするキャンペーンを実施。また、代理店を募集してサービスの浸透を図る。