■著名飲食店とタッグ 弁当企画・販売
調理された食品を外で購入して家やオフィスで食べる中食の領域で、急成長を遂げているのがスターフェスティバル。著名な飲食店と組んで弁当を企画し販売するといった事業スタイルが受けており、今期の売上高は前期の4倍近くに達する見通しだ。岸田祐介社長は「来期以降も、倍々ゲームで成長させたい」と事業拡大に意欲を示す。
--どういった手法で事業を展開しているのか
「消費者からの人気は高いものの、配送が難しいといった理由で、中食市場に参入できていない飲食店や食品工場にアプローチ。事業に不可欠な機能すべてを提供している。例えば商品開発については、『高級弁当であればこの容器を薦めます』とか、『卵を載せるのであればこの大きさがいいですよ』といった具合にアドバイス。商品が完成した後は写真撮影を行い、当社主導でウェブやカタログ上で販売できるようにする。注文の受け付けもすべて代行。配送も引き受け、カスタマーサポートまで対応する」
--提携先の反応は
「初期費用やランニングコストは不要。売り上げに応じて手数料を頂くといった形で事業を展開している。参入へのハードルが低いため、10社に声かけたら9社以上が合意してくれる。販売している弁当の数は290ブランド、商品の数は5000に達している。『東京 日本橋 三代目 たいめいけん』が監修する商品など、知名度が高い弁当も数多く含まれている」
--料金体系は
「例えば東京23区の場合、1万円以上は配達無料にしている。商品の価格帯は大きく分けて3つ。700~800円、1000円、それに高級ゾーンの2000円だ。最も注文が多いのは、1000円の弁当を30食というケース。企業向けが9割以上で、イベントやセミナー、会議などでの需要が多い」