軽自動車首位の低燃費を実現したスズキ「アルトエコ」【拡大】
スズキは19日、軽自動車「アルト エコ」を一部改良して12月18日から発売すると発表した。ガソリン1リットル当たりの燃費性能は35.0キロと、従来モデルから2キロ上がった。軽では、ダイハツ工業の「ミライース」の33.4キロを抜いてトップとなる。国内自動車市場の4割を占める軽は、好調な販売を背景に安全装備の充実や燃費向上など、開発競争が激化している。
スズキは、少ないガソリンでも車を動かせるようエンジンの圧縮比を11.0から11.2へ向上させるとともに、異常燃焼を抑制し、燃費効率を向上させた。エンジン部品の見直しなども行った。価格は83万8950~104万3700円と、従来モデルより最大約6万1000円引き下げた。
アルト エコは、今年3月に一部改良し、燃費を30.2キロから33.0キロに大幅に向上させたばかり。スズキは「燃費改良は完成した段階で、すぐに商品化していく」(広報部)と他社へのライバル心をのぞかせる。