【Sakeから観光立国】「サカナ」を和食から消さないために (1/2ページ)

2013.11.22 05:00

 □平出淑恵さん(酒サムライコーディネーター)

 50周年を迎えた土佐料理の老舗「司」と「祢保希(ねぼけ)」のオーナー、竹内太一氏が代表を務める一般社団法人「海の幸を未来に残す会」の設立記念セミナーが18日に開かれた。顧問には国会議員や有名シェフなど、そうそうたるメンバーが名を連ね竹内さんの“本気”が伝わる。

 竹内さんとは祢保希の会食会であいさつを交わしてからのご縁だが、店でいただく土佐料理の代名詞、かつおのたたきはいつも素晴らしく、その品質の高さに常に感動してきた。だから度々漁業の心配事を聞かされてもピンとこなかった。

 セミナーで講演した、三重大学生物資源学部の勝川俊雄准教授によると、水産資源の枯渇は地球温暖化などではなく漁業者の乱獲が原因であり、国産ウナギの次はマグロも危ないという。漁業従事者の高齢化も深刻である意味、農業より危機的状況にある。

 一方で勝川准教授は、世界的には決して漁業は斜陽産業ではないことを強調した。ノルウェーなどでは国がきちんと資源管理の法律を作り、稚魚や産卵親魚(しんぎょ)はとることができない。漁業は、大きく値の張る魚だけを対象とするため、従事者の所得が高く、成長産業である。

 水産資源に恵まれた日本が自らの行為で、今まで普通に食べてきた海の幸を次の世代に残せない可能性が高いなんて!…。

 和食がユネスコ世界文化遺産に登録されることが決まり、本場のすしに期待する海外の人も多いだろう。日本酒も、おいしい魚料理なくして、どう魅力を発信していけばいいのか?

 温厚な竹内さんの表情は出陣に臨んだサムライのように険しかった。だが「まだ、間に合う! 今行動を起こさなければ!」という呼びかけにセミナーはあっという間に満席になったという。この活動に興味のある方は、ぜひ「海の幸を未来に残す会」のホームページを訪ねてほしい。

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