輸入車が国内で売れに売れている。2013年の登録車に占めるシェアは過去最高になる見通しだ。今年の「日本カー・オブ・ザ・イヤー」を輸入車で初めて受賞した独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の新型「ゴルフ」をはじめ、欧州メーカーが相次いで投入した日本人好みの低価格・低燃費モデルが支持されている。来年4月の消費税増税を控えた駆け込み需要の取り込みでは国内メーカーの大きなライバルになりそうだ。
日本自動車輸入組合が5日発表した11月の輸入車販売台数(国内メーカーによる逆輸入車を除く、速報値)は前年同月比21.5%増の2万3982台だった。これにより1~11月の累計は前年同期比16.1%増の24万8479台。4月以降は毎月2桁成長しており「通年で(過去3、4番目に高い)28万台超が視野に入った」(同組合)という。
販売台数は歴代トップの1996年(33万6843台)に及ばないものの、国内市場は少子化で縮小しているため登録車に占めるシェアは2011年(7.7%)を抜き過去最高の8%台に達する見通しだ。