経営統合を決めた半導体製造装置大手、東京エレクトロンの東哲郎会長兼社長と米アプライドマテリアルズのマイケル・スプリンター会長が5日、千葉市内で共同記者会見を開いた。東氏は、統合による国内拠点での人員削減を否定したうえで、「もっと成長し、雇用の機会を増やしていきたい」と述べた。
両社は早ければ来年半ばに統合を完了する計画。今年11月には統合チームを発足させ、準備作業を加速している。
スプリンター氏は「文化の差異を克服し、完全に一体化したい」と強調。東氏も「この機に殻を破ってグローバルな会社をつくりたい」と応じた。
半導体市場は、スマートフォン(高機能携帯電話)の普及などで拡大が続く。東氏は「統合で画期的な技術を開発すれば、付加価値を提供できる」と意欲を示した。