名古屋のリニア新幹線は両刃の剣か 「40分間」がもたらすストロー現象 (1/5ページ)

2013.12.11 06:00

実験線を試験走行する新型リニア=山梨リニア実験センター(植村光貴撮影)

実験線を試験走行する新型リニア=山梨リニア実験センター(植村光貴撮影)【拡大】

 平成39年に予定されるリニア中央新幹線の東京~名古屋間開業では、大阪への延伸が57年とされており、関西では「このままでは取り残される」と、大阪までの同時開業を求める声が上がっている。だが、実は“危機”を感じているのは関西だけではない。

 名古屋では今、東京~名古屋間がわずか40分で結ばれ“1つの経済圏”になることで、名古屋のヒト、モノ、カネが首都圏に吸い取られる“ストロー現象”が懸念されている。国家的な巨大プロジェクトで、地域活性化の大きな起爆剤と期待されるリニア新幹線は、名古屋にとって「両刃の剣」にもなりかねないのだ。

 「どえらい危機!」

 9月18日、JR東海はリニア中央新幹線の中間駅やルートの詳細を発表した。これを受け、名古屋市の河村たかし市長が放った言葉は「大きなチャンスだが、どえらい危機!!」だった。

 三菱UFJリサーチ&コンサルティングの試算では、名古屋までの開業から50年の経済効果は10兆7千億円。当然、地元・名古屋には「地域活性化の起爆剤になる」と期待も大きい。

河村市長が思わず漏らした「どえらい危機」とは何なのか

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