■プロ並み高機能品やコンパクト型など
健康機器メーカーのフジ医療器は、来年4月に創業60周年を迎えるのを機に、マッサージチェアのフルモデルチェンジに乗り出した。高齢化の進展によってセルフケアに対する関心の高まりが見込めるのに加え、安倍晋三政権の経済施策「アベノミクス」効果によって、高額品市場が活性化していることに対応して販売拡大を図る。同社は国内マッサージチェア市場で約3分の1のシェアを誇るトップ企業。特に高機能・高品質のハイグレード商品では、圧倒的な優位性を保っており、フルモデルチェンジ効果によってさらなるシェア拡大を目指す。
同社はマッサージチェアを20万円以下の「エントリー」、20万~30万円未満の「ミドルレンジ」、30万円以上の「高機能」-と3つのモデルに大きく区分している。
高機能機種は、マッサージ師により近い、こりや疲れを取るというマッサージチェアへの、普遍的なニーズに対応する機能を搭載している。売れ筋のミドルレンジは、一定の高機能を維持しながら、高い付加価値もバランス良く持つ。また、コンパクトでありながら、しっかりしたマッサージを受けたいというニーズにも応えている。