「いい職場だし、ここで頑張ろう」と思っているか、「仕方なくこの職場にいる」と思っているか。
表面上では同じように仕事をしていても、両者間では仕事の質や改善速度に違いがでてきます。こうした会社への親密性や信頼の気持ちは「ロイヤルティー」と呼ばれ、「成長実感」や「仕事のやりがい」との相関が高い要素であることが分かっています。
社員のロイヤルティーを調べるために、「知り合いにこの会社で働くことをすすめたい」という項目で、77組織にアンケート調査を実施しました。その結果、上司のほうが部下より高い点数をつけました。しかも、その差が大きいことが分かりました。
意識調査について、上司と部下の差に着目することはままありますが、「自分の会社をすすめたい」という気持ちについては、上司と部下の間に温度差があると明らかに言えそうです。
では「会社をすすめたい」と思っている部下に、上司が取っている行動のトップ3はどのようなものでしょうか。調査結果からは、以下の項目があがってきました。トップは「部下をやる気にさせる提案・要望をする」。2番目は「あいさつをしたり頻繁に話しかける」で、3番目は「感謝やねぎらいを伝える」という結果になりました。いかがでしょうか。