■日本刺繍、伝統の美に触れる 一針に祈りをこめて40年
日本の伝統工芸の一つである日本刺繍(ししゅう)の世界を堪能できる「草乃しずかの世界展 一針に祈りをこめて40年」が、30日から2014年1月20日まで、松屋銀座(東京都中央区)のイベントスクエアで開催される。
日本刺繍作家、草乃しずかさんの40年にわたる活動を、美麗な作品の数々とともに紹介する展覧会で、新作を含む約175作品を披露する。
会場は、着物の全面に華やかな刺繍を施し、新年を迎える喜びを表現した「総刺繍の白打ち掛け」の展示をプロローグに、「花歌留多」「絹糸に思いを寄せて40年」「祈り」「十二ヶ月の着物がたり」という4つのテーマごとに作品を展示する。
「祈り」のコーナーには、東日本大震災の犠牲者への思いを込めて、草乃さんが教える宮城・仙台の日本刺繍教室の生徒とともに制作した「命の花筏(はないかだ)~あなたを忘れない~」を出品。「十二ヶ月の着物がたり」のコーナーでは、「地球上のすべての生きるものたちが幸せであるように」との願いを、天高く飛び立つ“火の鳥”に託した「未来への飛翔-桜伝説-」を初公開する。
初詣やお節料理など、日本文化に触れる機会が増える年末年始に、日本ならではの芸術にも目を向けてみてはいかが。
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▽イベント名=草乃しずかの世界展 一針に祈りをこめて40年
▽期間=12月30日~2014年1月20日(1月1日は休業)
▽時間=午前10時~午後8時(日により異なる)
▽場所=松屋銀座(東京都中央区銀座3-6-1)8階イベントスクエア
▽入場料=大人は1000円、高校・大学生は700円、中学生は500円、小学生以下は無料
▽主催=NHKサービスセンター
▽問い合わせ=(電)03・3567・1211(松屋銀座)
▽URL=www.matsuya.com/m_ginza