■ダイソン賞国際選考2位の日本人チーム
筋電センサーを内蔵した義手「Handie」で、国際デザインエンジニアリン賞「ジェームズ・ダイソン・アワード2013」(JDA)の国際選考2位を獲得した、東大大学院修了の山浦博志氏、近藤玄大氏と、千葉工大大学院修了の小西哲哉氏の開発チームが、都内で受賞の発表会見を行った。
◆“単純な動き”に需要
JDAは、英ダイソンが提携している教育慈善団体 ジェームズ・ダイソン財団(英国ウィルトシャー州マルムズベリー)が毎年開催。エンジニアリングやプロダクトデザインを専攻している大学生、または卒業後4年以内の人を対象として、「日常の問題を解決するアイデア」をテーマに03年から開催しており、今年は4大陸18カ国から650を超えるエントリーがあった。日本人の作品が国際選考で上位入賞したのは今回が初めてとなる。
Handieは、3Dプリンターとスマートフォン(高機能携帯電話)を活用した利き腕を補助するための義手。失われた手の動きを残された筋肉の電気信号を基に再現する「筋電義手」と呼ばれるもので、同様の製品はこれまでにもあったが、1本100万円以上するなど、高額だった。
発表会場で、プレゼンテーションを行った山浦氏は「友人がある日ふと、言った『生まれつき右手がないのが普通だから、いまさら右手が欲しいとは思わない。でも、雨の日は傘に片手がふさがれてしまって大変だ』という言葉にはっとした。高能性で、高額な筋電義手は必要なくても、傘をさして荷物を持ったり、ナイフとフォークを同時に使うなど“単純な動き”をサポートする義手への需要があることを知った」と、開発のきっかけを語った。