「強みを伸ばしてくれる」「目標達成を促進してくれる」「成長を支援してくれる」-。こんなリーダーが身近にいたらどうでしょうか。間違いなく、成果と成長を手にするための心強い味方と感じるでしょう。
5780人のビジネスパーソンに行った調査結果からは、これら3項目と関係の強いリーダーの行動が見つかりました。それは「相手の変化や成果に気づいて伝える」ことです。変化や成果は、自分では自覚できない場合があり、他者から伝えられると達成実感が促進されるといわれています。だからこそ、気づいて伝えることは、人を成長させるリーダーの鍵となる行動といえるでしょう。
では、「変化や成果に気づいて伝える」にはどうしたらいいでしょうか。「気づく」ことと「伝える」ことに分けて考えてみましょう。
まず「気づく」には、相手に関心を持って接することが必要です。人は、自分の関心事を自動的に選び認識する「選択的認知」という性質を持っています。相手に関心があれば、「今日は顔色が良くないな」といったことが自動的に目に入るということです。関心を持つには、相手に関する質問をたくさん持つことから始めるのもいいかもしれません。