【達人に聞く】事務効率化コンサルタント・オダギリ展子さん（４） (1/2ページ)

　■仕事を楽しむのも効率化の一つ

　－－書類管理での工夫は

　「期限や作業の管理ができる『ＴｏＤｏリスト』の作成が効果的だと思います。特許事務所勤務時代には、特許を出願する際に必要な書類や作業が多くありました。その際、漏れがないように、自分がすべきことをリストアップしたメモを作って各案件のファイルに貼付したり、期限管理ノートを作って新しく作業期限日が発生するたびに記載していたのですが、非常に効果がありました。事務の業務ではさまざまな管理が必要になります。パソコンなどに導入された業務管理用ソフトと併せて活用してほしいと思います」

　－－事務の効率化のためには日頃からどんな注意が大切か

　「仕事がうまくいかない理由は何か、その原因を突き止めることが重要です。私はよく『仕事の中でやりづらいことはないか』『不具合はないか』『苦手な仕事はないか』を考えます。そして、この仕事を楽しく行うにはどうすればいいのかも考えるのです。これも効率化につながることの一つでしょう」

　－－日々繰り返しの中で楽しみを見つけることが大事だと

　「その通りです。貿易商社でブラジル向けの輸出業務を担当していた頃は『この荷物はどの港に着くのだろう』とか『輸出した商品は最終的にどんな人が使うのだろう』などと想像しながら仕事をしていました。特許事務所勤務時代には、米国から送られてきた書類にオレンジ色のクリップが付いていて、先輩が『これを付けたのは若い女性スタッフだと思う』と話したのですが、文具一つでいろいろな想像ができる。効率良くこなすには、仕事を楽しむことも大事なことではないでしょうか」（ライター　金田雄一）＝毎週月～水曜日掲載

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　（編集協力）近代セールス（ｗｗｗ．ｋｉｎｄａｉ－ｓａｌｅｓ．ｃｏ．ｊｐ）

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