■ミスの原因を突き止める
--効率化には無駄を省くことが欠かせない
「私は何か用事があって席を立つとき、ついでにファクスを取ってくるなど、できることを一通りやってからデスクに戻ってくるようにしています。日常的に無駄のない動線をつくることも効率化につながります。ただし、どんなことでも省いていいわけではありません。特に『確認作業』を怠ってはいけません。私はミスが発生したら、どこが悪かったのか原因を突き止めることにしています。そして二度と同じ過ちを繰り返さないように対策を講じます」
--ミスから学ぶことは多い
「対策の一つ一つがミスの防止、ひいては効率化につながるのです。毎日の小さな積み重ねがあってこそ無駄も省けるのだと思います。ただ、無駄を省くことや事務の効率化を急ぐことばかりに目がいき、丁寧さや確実さをおろそかにするのはNGです。『急がば回れ』という姿勢が何より大事だと思います」
--例えば金融機関との取引ではミスは許されない
「私は貿易事務では船荷証券や小切手などによる決済関係で、特許事務では外国送金などで金融機関のお世話になりました。いずれも数字が絡んでいる業務だったので、ミスがないように襟を正して業務に取り組んだことを覚えています」