小林健さん【拡大】
■非資源の新事業開拓しM&Aで加速
--今年の世界経済見通しは
「新興国経済が急激な成長から安定成長に変わり、緩やかな成長になる。一方、昨年と異なるのは米国経済の復権。シェールガスの周辺産業や豊富なガスを使った産業が拡大する。このため液化天然ガス(LNG)の輸出に加え、ガスを使った化学品輸出など米国を中心に全社横断的なタスクフォースで検討していきたい」
--アジアの成長をどう取り込むのか
「インフラもあるが、東南アジア諸国連合(ASEAN)の生活水準がもう一段上がると食糧や食品、資材、化学品などの消費が増える。人口の多いインドネシアでは、日本の食品メーカーの大量生産技術を移管し、パートナーと組んで小売りチェーンも展開する。ベトナムやフィリピンでの横展開のほか、ミャンマーも手を打っていきたい。ミャンマーのような新興国はパートナー戦略が重要で、SPAグループと提携し、マンダレー国際空港の拡張やヤンゴンの都市開発を進める。三菱自動車とは自動車販売店の修理工場を始め、将来は組み立ても手がけたい」