好調ピーチに中国系が挑戦 国内LCC「西高東低」変わるか

2014.1.13 19:52

 低運賃を掲げ、日本でも相次ぎ就航した格安航空会社(LCC)。関西空港を拠点とするピーチ・アビエーションが好調な半面、成田空港が拠点の既存2社は苦戦からの脱却が急務で、“西高東低”の状況になっている。5月末からは、中国のLCCなどが出資する春秋航空日本が成田を拠点に国内線の運航を始める予定で、競合が一段と激化しそうだ。

 春秋日本、成田拠点に5月参入

 「日中両国の利用客のニーズに迅速、的確に応えていく」。春秋航空日本の鵜飼博社長はこう訴える。

 同社に33%を出資する中国のLCCの春秋航空はすでに、上海発着で茨城、高松、佐賀の国際線3路線を運航している。春秋航空日本は5月末から、成田と高松、佐賀、広島を結ぶ便をそれぞれ1日2往復運航する計画だ。春秋航空と連携し、中国からの訪日客の乗り継ぎ需要を取り込む。

 一方、成田拠点組で先輩となるバニラ・エアとジェットスター・ジャパンは、巻き返しが課題となる。

 バニラ・エアは、業績低迷で昨年10月に運航を終えた国内LCCのエアアジア・ジャパンが前身。社名や機体デザインなどを一新し、昨年12月に成田-那覇線、成田-台北線に就航した。リゾート・レジャー路線を中心に据え、将来的には国際線と国内線の比率を7対3とする方針。石井知祥社長は「これまでの経験を生かし、新しいLCCをつくる」と逆襲を誓う。

 ジェットスター・ジャパンは、関空を第2の拠点空港とする計画が遅れ、手持ちの機材の稼働率も高まらない中、平成25年6月期決算で88億円強の最終赤字を計上。業績悪化を受け、昨年10月末には大株主の日本航空と豪航空大手カンタス・グループから110億円の追加出資を受けたが、経営の立て直しが急務だ。

 那覇を第2拠点、アジア視野に

 これに対し、関空拠点のピーチは、巧みなブランド戦略で潜在需要を着実に掘り起こすなどした結果、26年3月期決算での最終黒字化が視野に入ってきた。井上慎一最高経営責任者(CEO)は「単年度黒字になれば、(国内LCCが)事業として成立することを示せる」と意欲を燃やす。

 同社は今年、那覇空港を第2の拠点空港とする計画だ。那覇から片道4時間程度のベトナムやタイへの就航を視野に入れている。

 円安で燃料費の負担が増し、LCCにとって生命線といえる運賃の値上げ圧力も強まっている。バークレイズ証券の姫野良太アナリストは「国内線では価格戦略をどう立てるか、国際線では路線網の展開がうまくいくかが、ポイントになる」と話す。各社の経営手腕が試されそうだ。(森田晶宏)

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