アサヒグループホールディングス(HD)の時価総額が31日の終値ベースで1兆3603億円となり、キリンHDを上回った。ビール類のシェアは平成13年にアサヒがキリンを逆転、21年を除き毎年首位を維持していたが、時価総額では昭和49年のアサヒビール上場以来、ずっとキリンの後塵を拝していた。
31日の終値はアサヒが前日比37円高の2813円、キリンが同6円安の1406円で、発行済み株式数を乗じたアサヒの時価総額がキリンを36億円上回った。
昨年はビール類の課税出荷量が9年連続の減少となったが、アサヒは12年ぶりに前年超えし、25年12月期は3期連続で営業最高益を更新する見込み。一方、キリンはプレミアムビール人気への対応が遅れたことなどで、昨年はビール大手4社で唯一シェアを下げた。