経営統合について会見するイズミヤの林紀男代表取締役会長とエイチ・ツー・オーリテイリングの椙岡俊一代表取締役会長兼CEO(右)=31日午後、大阪市北区(沢野貴信撮影)【拡大】
阪急阪神ホールディングス傘下の流通事業会社、エイチ・ツー・オー リテイリング(H2O)と準大手スーパーのイズミヤが31日、経営統合すると発表した。株式交換方式により6月1日付でイズミヤがH2Oの完全子会社となり、阪急阪神グループ入りする。
イズミヤは大阪に本社を構える独立系のスーパー。現在90店舗超がある。食品スーパーから大型総合スーパーまで幅広い店舗を運営している。関西のほか関東、中国、九州にも店舗展開している。
黒字決算を続ける優良スーパーのひとつだが、ここ3期は最終利益が年々先細っており、経営強化が課題となっていた。
H2Oも旧ニッショーストア店舗などからなる阪食など関西で食品スーパー事業の拡大を図っているが、中核的な会社の組み込みを探っていた。
東京証券取引所に上場しているイズミヤの株式は、5月28日付で上場廃止となる予定。