■飲んで“体感” ランナーの持久力サポート
週末にジョギングやマラソン、テニスなどのスポーツを楽しむ愛好家にとって、翌週は朝から気分爽快で仕事に取り組みたいもの。大塚製薬の機能性飲料「アミノバリュー」に含まれる持久系アミノ酸「BCAA」は、運動など身体を動かす際の持久力をサポートし、パフォーマンス発揮に役立つとされる。市民マラソン・ジョギングブームに着目して、「持久系アミノ酸」という言葉を生み出し、ランナーが訪れるあらゆる場面で手に入れることができるようにしたことがヒットした理由だ。
◆乳酸の産出遅らせる
健康食品として知られるアミノ酸の種類は数百にも及び、目的に応じた選択が必要だ。同社アミノバリュー担当の繁沢肖さんは「体内で合成できない必須アミノ酸のうち、『BCAA』と呼ばれるバリン、ロイシン、イソロイシンはランナーに大切な栄養素」と説明する。
運動量が一定レベルを超えると血液中乳酸濃度が高まり、パフォーマンスが低下するとされる。運動前にBCAAを適量摂取し、血液を介して筋肉などへ供給されれば、乳酸の産出を遅らせて持久力維持につながるという。大塚製薬はBCAAを効率よく、おいしく摂取できる商品にしたいと考えたのだ。
ただBCAAは溶けにくく、独特の苦味や匂いがある。「お世辞にも飲料向けのおいしい素材ではなかった」(同社関係者)という。現在、製品技術第二研究所所長を務める福田哲夫さんは開発当時、実験室だけでなく試作品を片手にテニスやウオーキングに出かけては、どの味が良いか試行錯誤した。