■消費増税前に値引き 人気で納入遅れも
消費税率引き上げまで2カ月を切る中、自動車各社の顧客争奪戦が熱を帯びている。販売店は「駆け込み応援宣言」などと書かれたチラシで購入意欲を刺激するほか、「最大10万円クーポンプレゼント」などのキャンペーンも実施。特に軽自動車は1月の販売が過去最高を記録するなど活況を呈している。ただ各社の頭を悩ませるのが、この勢いが駆け込み需要なのか新型モデルの投入効果なのか明確でないこと。増税後の需要の見通しでも見方が分かれている。
1月販売数押し上げ
「消費税3%分は大きいですよね。3月までの登録をご希望なら展示車両はいかがですか」
東京トヨペットの本社がある東京都港区の芝浦店では、訪れる顧客にこう切り出す。既に現在の税率が適用される3月までの納車が間に合わない車種も出始めているためだ。来店客は1月のピーク時に通常の2.5倍に膨れ上がったという。