大阪府(松井一郎知事)は2月20日、大阪市中央区のエル・おおさかで、統合型リゾート(IR)について考えるシンポジウムを開催した。府民約200人が来場し、カジノを含むIRについての理解を深めた。
冒頭、主催者を代表して大阪府府民文化部の大江桂子部長があいさつ。「大阪府ではこれまで、IRを大阪に設置した場合の効果、影響や対策などについて各界の専門家の方からご意見を賜りながら検討をしてきた」と経緯を説明。さらに昨年末、大阪府と大阪市が一体となって準備に取り組むため、松井一郎知事をトップとする大阪府市準備会議を立ち上げたことにも触れ、「今回のシンポジウムはその活動の一環として、府民の皆様にIRへの理解を深めていただく趣旨で開催した」と語った。
シンポジウムでは、博報堂 IR/MICE推進室担当部長の栗田朗氏が「IRって何だろう?」、大阪府市特別顧問で大阪府立大学観光産業戦略研究所所長の橋爪紳也氏が「IRに関する大阪の取り組み」、大阪商業大学アミューズメント産業研究所所長の美原融氏が「IRのメリット・デメリット」をテーマに講演。さらに、京都大学こころの未来研究所センター教授の舟橋新太郎氏が「医学的立場からの依存症」について講義を行った。
一方、2月25日にはIR*ゲーミング学会(会長・谷岡一郎氏)が第一ホテル東京で第11回学術大会・総会を開催。昨年の倍以上の400人余が参加した。当日は、海外のIRカジノ運営企業6社が日本のIRに関するプレゼンを行い、IR議連の細田博之会長と執行部3議員が法案など今後の動きについて議論した。(ニュース提供・LOGOS×娯楽産業)