政府が、レール検査の数値の改竄(かいざん)などの不祥事が相次いだJR北海道の次期社長に、同社元常務の島田修・JR北海道ホテルズ社長(56)を起用する方向で調整に入ったことが3日分かった。次期会長には元JR東日本常務の須田征男・東鉄工業相談役(70)が浮上している。野島誠社長と小池明夫会長は退任の見通しで、事実上の更迭となる。
JR北は、独立行政法人の鉄道建設・運輸施設整備支援機構が株式を100%保有する特殊会社。代表権を持つ役員人事は閣議口頭了解を経て決まる。
島田氏はJR北時代に総務・営業畑を歩み、常務・鉄道事業本部副本部長を務めた後に子会社のJR北海道ホテルズに移った。須田氏はJR東で設備部長を務めるなど技術系が長い。
JR北では、レールの異常放置や検査データの改竄など安全管理上の不祥事が相次ぎ発覚。政府内では、JR北の企業体質に問題があり経営陣の刷新が必要と判断し、人選を進めていた。