写真やイラスト、動画のストック素材をインターネット上で販売するPIXTA(ピクスタ、http://pixta.jp/)。素材を提供するクリエーターの多くがプロではなく、副業や趣味として同サイトに登録している“素人”にもかかわらず、高品質かつ低価格な素材の提供で注目を集めている。クリエーターの中には1000万円超を販売する人もいるほどだ。運営会社ピクスタ(東京都渋谷区)の古俣大介代表取締役に、同サービスの人気の秘密と展望を聞いた。
--サービスの特徴は
「販売するのは、あらかじめ撮影・制作され、誰でもいつでも購入して使うことができるストック素材だ。登録クリエーターが素材をピクスタに投稿し、顧客が購入する仕組みだ。著作権の問題をクリアしているか、ピンぼけなど素材としてふさわしくない部分がないか厳しくチェックし、品質を高めている」
--顧客にはどういった点が受けているのか
「素材は季節題材のほか、フィットネスやマラソンのような趣味を表したり、恋人や家族を象徴する人物ものなど、カテゴリー別にサイトにアップされており、広告や出版物、パンフレットなどで利用される。たとえば家族を表す写真なら保険会社の広告に使われるようなイメージだ。撮りおろしや描きおろしに比べてコストが安いだけでなく、素材サイトとしても低価格で、写真・イラスト素材は1点あたり525円から販売している。広告制作会社や誰でも名前を知る大企業の利用がある一方、街の飲食店など小規模事業主がチラシに使ったり、サラリーマンが大事なプレゼン用に素材を買ったりと幅広く使っていただけている」