東京組中野渡利八郎会長【拡大】
目黒区や世田谷区といった東京都の城南地区を中心に住宅事業を展開する東京組。モデルハウスを持たない営業活動を武器に販売コストを抑制、デザイン性に優れた住宅を割安に提供しているのが売り物だ。創業者でもある中野渡利八郎会長に今後の重点戦略などを聞いた。
--購入者層の特徴は
「新たに土地を購入して家を建てたいという顧客が大半で、不動産仲介業者からの紹介が基本だ。今期の完工棟数はおよそ360棟。1日1棟のペースで推移している。このうち注文住宅は約300棟。目黒、世田谷の2区で約7割を占め、残り3割は周辺の大田、品川、港、杉並の各区だ」
--事業モデルの売り物は
「家の特徴は1棟当たりの平均単価が2000万円とリーズナブルな価格帯の割には、デザイン力が秀でている点だ。ミサワホーム時代、海外に行く機会が多く、欧州を中心に街並みの素晴らしさに圧倒された。商売をやるのであれば、デザイン力抜群の家を持ち味にしたいと思っていた」
--価格を抑制できる理由は
「設計事務所のスタッフとともに中国に足を運び、イタリアンテイストの建材を発掘しているからだ。当然、品質と同時にデザイン力や色彩などは厳密にチェックしている」
「数多くの営業マンを抱え売り歩く事業モデルでないこともコスト削減に寄与している。住宅展示場にはモデルハウスを出展していないが、そこはエリア限定の強み。本社周辺には工事中の現場がたくさんあり、顧客から『建築中の物件を確認したい』という要望があれば、それに対応できる。年間50~100棟のときにはあまり効果がなかったが、300棟を超えたからこそ行える戦略だ」