■名刺・シール作成アプリで年内海外へ
スマートフォン(高機能携帯電話)を活用した名刺作成アプリ「みんなの名刺」を提供しているのが、コスモメディアサービス。一般の印刷会社が敬遠する少量単位から対応できる点を武器にユーザーを開拓し“ママ友”同士の交流ツールなどとして人気を集めている。昨年秋からはシール作成アプリ「みんなのシール」も提供し、澤田真一社長は「今年中に海外でもサービスを提供できるようにしたい」と意欲を見せる。
--2000年に会社を設立してからの道のりは
「当初は街の不動産屋やパチンコ屋の印刷を請け負った。しかし、2000年代の半ばに差し掛かる頃からインターネットの普及などで受注がどっと減った。現在の社員数は20人だが、一時は2人になったこともある。そこで06年から通販型の事業モデルを導入した。その結果、あれよあれよという間に業績が伸びていった」
--みんなの名刺の仕組みは
「スマホのアプリに用意されているテンプレートから好きなパターンを選んで、写真や文字を入力して注文してもらえれば、画面イメージ通りの名刺を印刷して届ける。1パック40枚から注文を受け付け、それぞれ異なるデザインにも対応する」
--こうしたビジネスモデルを編み出したきっかけは
「本来であれば近所にある小さな印刷会社が業務を担うが、数が少なくなって依頼先があまりなくなった。中規模程度の会社は受注単価が低いため結構いやがる。当然ながら大手にとっては全くうまみのない分野。置いてきぼりを食っている領域だったので、そこに目を付けた次第だ」