見本市の協賛メーカーの一つ、ドイツの大手家電メーカー、ミーレのブースでは、5月に発売するロボット掃除機が展示されていた。ロボット工学のスペシャリストを抱えた韓国の若い会社とタッグを組んで開発した製品で、製品名は「Scout RX1」。ドイツでの販売価格は619ユーロ(約8万7000円)。ミーレは1927年から掃除機を作っている老舗メーカーだが、ロボット掃除機を発売するのは今回が初めてとなる。
◆価値ある技術搭載
Scout RX1は、独自のナビゲーションシステムを搭載したロボット掃除機。本体には、ジャイロセンサー(角速度センサー)、室内の天井をスキャンするカメラ、家具や壁への衝突を避けるセンサー、落下防止センサー、赤外線センサーなどを搭載する。これらのシステムにより、「1つのコーナーも残すことなく掃除できる」という。
このタイミングでの参入についてミーレでは、「ロボットクリーナーが最初に登場した当初はダストピックアップ率や、バッテリー寿命の問題などがあり、ユーザーが満足できる製品とはいえなかった。ミーレのユーザーは、妥協した製品では決して満足してくれない。技術的に円熟したパワフルな製品だからこそ、発売できる。価値のある技術を搭載したことで、市場においても存在感を発揮するだろう」とコメントする。
IFA2014は、9月5日から10日までドイツ・ベルリンで開催される。来場者数、出展者数ともに年々増加しており、2014年からは、展示スペースをさらに拡大させるという。家電Watchでは現地リポートを予定している。(インプレスウオッチ)