東北の酒蔵マップを公開した刀禰俊哉・仙台国税局長【拡大】
□平出淑恵さん(酒サムライコーディネーター)
仙台国税局が、初の取り組みとして東北6県の「酒蔵マップ」を作製した。酒造りは、地域密着の産業で、土地のイメージとともに理解されることが大切という考えを基に、蔵と立地場所を直接結び付けられるマップが生まれた。
マップには税務署ごとに蔵の名前をリストアップしており、清酒編251カ所、ワイン・ビール・ウイスキー編104カ所が掲載されている。清酒編には蔵と並んで代表銘柄と、全国新酒鑑評会および東北清酒鑑評会の入賞状況を表示。参考情報として「燗(かん)の表現と温度」「冷やの表現と温度」「特定名称の清酒の表示」も載せた。ワインなどのリストには代表銘柄と酒類を示した。
刀禰(とね)俊哉・仙台国税局長は「東北には清酒、そしてワイン、ビール、ウイスキーなど素晴らしい酒がたくさんある。酒蔵マップを参考に、東北のお酒の素晴らしさについて、もっともっと多くの方々に知っていただき、お酒を楽しんでいただければうれしい」と東北産の酒をアピールする。
刀禰局長は、昨年6月まで国税庁長官官房審議官と内閣官房内閣審議官を兼務していた。政府が2012年に「國酒プロジェクト」として、日本産酒類の輸出や観光を視野に入れた振興策を国策として打ち出した際、国税庁の中心にあって酒類業界をサポートしてきた人だ。
筆者は酒蔵マップに、東北の復興を酒蔵という地場産業の振興から手堅く進めたいという思いが込められたように感じている。何より、とかく堅い印象が強い国税関連施策だが、この酒蔵マップは眺めていて大変楽しい。海外の日本酒ファンにも6月を目途に英語版を作製中だ。
酒造マップは、仙台国税局のホームページ(HP)からダウンロード可能。国税庁HP(www.nta.go.jp)の「国税局・税務署を調べる」の「仙台」からアクセスできる。ぜひ実際に見てほしい。