長谷工が事業協力者として推進して建て替えられた分譲マンション「ブランシエラ市川行徳」=千葉県市川市【拡大】
長谷工コーポレーションは、分譲マンションの建て替え事業の強化に乗り出している。全国590万戸の分譲マンションのうち、旧耐震基準で建てられたマンションは106万戸あり、老朽化に伴う建て替え需要の増加が期待されている。長谷工は、建て替えを検討する管理組合のさまざまなニーズに応えられるよう、提案を行う。
今年4月1日付で都市開発部門に新設された「マンション再生事業部」は、管理組合に対する長谷工グループ全体の窓口だ。長谷工本体の建て替え部門と、子会社の大規模修繕などを手掛ける部署を統合し、人材や情報を集約する。東京、大阪圏を合わせ、管理組合による建て替え決議を年間5~6件獲得することを目指す。
長谷工は約55万戸のマンションを供給してきたデベロッパー最大手。事業協力者として推進した建て替え事例は、1984年に完成した「パレロワイヤル芦屋翠ケ丘」(兵庫県芦屋市)をはじめ、完成済みが27件、建設中が1件、準備中が3件ある。隣地と一体で開発を行うことで容積率の割り増しが認められ、所有者の負担金をゼロにできた事例や、仮住まいを不要にできた事例などがあり、ノウハウの蓄積が強みとなっている。
長谷工は、既存マンションの管理や修繕、流通仲介、高圧一括受電サービスなどを含めたストック・サービス事業に注力しており、建て替え事業もその一環として強化することで他社との差別化を進める。
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■長谷工アネシス
【本社】東京都港区芝2-32-1
【設立】2003年4月
【資本金】20億円
【従業員】135人(2013年4月時点)