【ステップアップ】家事代行サービス「ベアーズ」働く女性の子育てや介護を支援 (1/2ページ)

2014.5.30 05:00

「新たな産業をつくるつもりでやってきた」と話すベアーズの高橋ゆき専務

「新たな産業をつくるつもりでやってきた」と話すベアーズの高橋ゆき専務【拡大】

 共働き家庭が増える中、家事代行やベビーシッターサービスの日本での草分けといえる「ベアーズ」(東京都中央区)の需要が急伸している。15年前の創業のきっかけは、異国での生活で、サービスのありがたみを体感した高橋ゆき専務の原経験だ。現在は480社の法人会員をもち、年間18万件以上を受注するベアーズは「生活支援のインフラになりたい」(高橋専務)との思いで、働く女性を支援するビジネスを年々、拡大し続けている。

 香港企業で働いていた1990年代の4年間、高橋夫妻は現地では一般的なメイドサービスを利用した。長男を現地で出産しながらの仕事。メイドのフィリピン人女性は、異国での家事・育児のパートナーとして高橋専務の心の支えだったという。

 ところが帰国後、長女の出産後に探したものの「家庭に入って家事・育児のパートナー」になるようなサービスは、日本には存在しないことに気づいた。家政婦紹介は富裕層向け、ハウスクリーニングは事務的だ。

 「がんばる女性の心のビタミン剤になるようなサービスを提供したい」。そう思い立った高橋夫妻は99年に開業。香港生活にヒントを得た、家事代行事業を立ち上げた。現在は首都圏1都4県、関西地方に展開。独身者から子育て・介護家庭を支えるインフラとして、掃除や買い物に料理の下ごしらえ、子供の習い事の送迎や高齢者宅への訪問などを、「ベアーズレディ」と呼ばれる総勢4300人、最高齢83歳のスタッフが手がけている。

 日本の共働き家庭数は90年代半ばに専業主婦家庭数を逆転。2005年には仕事と家庭の両立を支援する次世代育成支援対策推進法が施行されるなど、働く女性支援のサービスをいち早く手がけたベアーズには追い風が吹いた。13年のサービス利用件数は18万5000件。10年間で15倍超となる、急伸を見せている。

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