□ダイナムジャパンホールディングス代表執行役・佐藤公平さん(59)
■遊び方を「身近で手軽」に変えたい
--パチンコとパチスロを提供する遊技産業の現状は
「営業面では昨秋頃から低迷気味に推移している。特に、プレーにかかる費用が比較的多い遊技の動きがよくない。全体的にパチンコやパチスロのプレーに費用がかかりすぎるという面があり、顧客が手軽に楽しめないレベルになっているとみられる。『身近で手軽』という遊技本来の姿を見据え、遊び方を変えていく必要がある。このままでは業界の先行きは厳しい。ダイナムでは、プレーにかかる費用を抑えた貸玉の設定を進めるなど、遊び方を変えていくことに率先して取り組んでおり、業界全体に促していきたい」
--カジノの解禁に向けた動きが強まるなど遊技業を取り巻く環境には変化も予想される
「カジノ産業と遊技業が顧客を直接奪い合うことはないかもしれないが、カジノが解禁されるなら、その影響はいろいろな形で表れるだろう。遊技業を取り巻く法制やルール、依存問題の対策などがカジノと比較されるかもしれない。遊技業界には、60年も続いてきたことに安住し、将来を楽観する向きもあるが、今こそ業界を挙げて業界の将来を考える時期ではないか」