アップリカとの共同プロジェクトでは180点を超える応募があった【拡大】
■モノづくりのコスト削減に一役
クラウドワークスは、製造業や建設業といったモノづくりに携わる事業者と、個人のクリエイターやデザイナー、CAD(コンピューター利用設計システム)設計者らをつなぐクラウドソーシングサービス「メイカーズワークス」を立ち上げた。
同社は2012年3月にクラウドソーシングサービスを開始。企業や役所から依頼されるホームページ(HP)やロゴの制作業務を中心に、個人とのマッチングを進めている。発注者側から見た場合、大幅なコスト削減につながることを理由に事業を大きく伸ばしており、月間の流通総額は20倍以上に成長した。また、登録会員は70業種・16万5000人を超える。
これまでの事業の過程で、ウェブ系だけでなく、回路設計などモノづくりにかかわる投稿が多いことが判明した。また、「流通側が価格決定権を持ったり、3D(3次元)プリンターの普及などによってモノづくりのあり方が変わっている。米ゼネラル・エレクトリック(GE)など世界に冠たる企業がクラウドソーシングを活用して外部の力をうまく活用している」(吉田浩一郎社長)といった理由から新サービスを導入した。
これに伴い、ベビーカーメーカーのアップリカ・チルドレンズプロダクツ(大阪市中央区)と共同プロジェクトを開始。「10年後のベビーカー」と題した募集を行った。制御系に工夫を凝らした作品を中心として180点を超える応募があり、採用案については3Dプリンターで立体化の可能性もある。
このほかにもオリジナルジュエリーの開発や、秋冬にも売れる扇子といったように、さまざまなプロジェクトを展開する。