酒サムライ叙任式におけるオーケ・ノードグレン氏(右)=2011年10月、京都市左京区の下鴨神社【拡大】
□平出淑恵さん(酒サムライコーディネーター)
さまざまな分野で諸外国との友好親善に多大な貢献をした個人や団体に贈られる「平成26年度外務大臣表彰」受賞者の一人にスウェーデン出身のオーケ・ノードグレン氏が選ばれた。1963年生まれで「酒サムライ」の称号を持ち、同国内で日本酒の輸入販売と居酒屋を営む「Akebono Unlimited」(アケボノ・アンリミテッド)を創業。日本酒の普及・啓蒙(けいもう)のパイオニアだ。
欧州各地の飲食関連イベントや講演などを通じて、日本食と日本酒の文化普及に多大な貢献をしてきた。グラフィックデザインの仕事で日本とかかわるうちに日本酒にのめり込み、輸入業に進出。経営していたデザイン会社を売り払い完全に日本酒業界の人になってしまった。
今や海外では最も日本酒が出品される審査会となったインターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)日本酒部門のシニア審査員でもある。IWCからも日本酒普及に対する活動が評価され、2010年には「日本酒貢献者賞」を受賞した。
一方、11年には若手蔵元が組織する日本酒造青年協議会が日本酒文化振興に尽力している人たちを叙任する「酒サムライ」にも選ばれた。“日本酒大使”となったノードグレン氏が酒サムライ叙任式で目頭を赤くしていたのを思い出す。