【ビジネスアイコラム】ゴーン流経営の光と影 (1/2ページ)

2014.9.5 05:00

 驚きの人事が再び起こった。日産自動車の副社長で、販売、商品企画などを管掌し、チーフ・プランニング・オフィサー(CPLO)の要職にあったアンディ・パーマー氏が退職、英国の高級ブランドのアストン・マーチンの最高経営責任者(CEO)へ転身する。視界不良に陥った中期経営計画「日産パワー88」の再建が託され、インフィニティの会長でもあるアンディ・パーマー氏を失う打撃は軽微ではなかろう。

 昨年以来、ゴーン氏の悩みは深そうだ。ルノー最高執行責任者(COO)からプジョーの社長に転身したカルロス・タバレス氏。三顧の礼で迎えられ、インフィニティの飛躍を託されたヨハン・ダネイスン氏はわずか2年で退職し、キャデラックのトップへ移籍した。タバレス氏は次期ルノーCEO、ダネイスン氏、パーマー氏ともに次期日産CEOの有力候補とみられていた。

 皆、ナンバー2よりもトップに上りつめたいわけで、実力が高ければその思いはより強い。過去にも、トヨタ自動車で外国人初の取締役に上りつめたジム・プレス氏が37年間勤めたトヨタを辞めクライスラーの社長に転出した事例もある。

 ヘッドハンティングが一般的な欧米的経営システムの下では特段異常なことが起こっているわけではないだろうが、安定がより望ましいということは欧米でも日本と同様だ。最近のゴーン氏の側近の動きは騒がしいと言わざるを得ない。

 日産は2年連続の業績下方修正に追い込まれ、米国トップでチーフ・パフォーマンス・オフィサーを兼務していたコリン・ドッジ氏とCOOにあった志賀俊之氏(現副会長)の引責的な人事を昨年に断行したばかりだ。

 「日産パワー88」は、2016年度までに世界シェア8%、営業利益率8%を目標に掲げるが、今年度の会社計画は、それぞれ6.7%、営業利益率5.7%と目標には遠く及ばない。

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