遊技産業、あるべき“次世代の姿”とは (1/5ページ)

2014.9.6 05:00

 ■持続可能な成長を視野に活性化への諸施策に取り組む

 □一般社団法人日本遊技関連事業協会(日遊協)会長・庄司孝輝氏

 遊技業界唯一の横断的組織である日本遊技関連事業協会(日遊協)。参加人口の減少を背景に、組織の特徴を最大限に活かした取り組みが期待されるなか、昨年には遊技産業活性化プロジェクトを立ち上げた。今後、遊技業界はどのように持続可能な産業としての道を切り拓いていくのか。次世代に向けたハード、ソフトからのアプローチ、そして社会的存在意義の強化について庄司会長に話を聞いた。

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 ◆若年層、ライトユーザーの参加促進が急務

 --先般発表された2014年度のレジャー白書では参加人口が970万人と、ついに1000万人を割るデータが示された。市場規模も前年から1.3%減の18兆8180億円。参加率は9.6%と前年から微減し、参加希望率も5.7%まで低下したが

 我々が実施した2013年ファンアンケート調査でも、遊技経験3年未満の新規参入者の低迷が確認されるなか、我々は業界を挙げて、このマイナスのスパイラルからの脱却を図る必要性に迫られている。

 --レジャーの多様化、長引く不況下の娯楽に対する消極的な姿勢と小遣い不足などが指摘されるなか、パチンコは逆に健闘しているとも感じられる

 確かに、他の娯楽と比較すると堅調といえるかも知れない。だが現状、底支えしてくれているのはコアなファン層。産業の持続可能な成長を考えた場合、ファンの裾野拡大は不可欠だ。若年層を中心としたこれからのファン、そしてライトユーザーを増やしていく努力が急務だと判断している。

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