■オンライン英会話の海外展開に再挑戦
--6月末に東証マザーズに上場した
「オンライン英会話事業を展開する上で『日本人1000万人を英語が話せるようにする』という理念を掲げてきた。目標の達成に向け、サービスの認知度向上や資金調達、優秀なスタッフの確保、新規法人顧客を集めるための信用向上といった効果を上場に期待している」
--利用者の拡大に向けた具体策は
「英語に対する敷居を下げることが重要だ。英語を実際に話すことが怖い人でも気軽に利用できるように、スタンプ機能や定型文を使ったチャットアプリ『チャッティー』を7月から提供している。こういった取り組みを通じ、利用者の拡大を図りたい」
--オンライン英会話の需要は今後高まるか
「成人向けの英語学習市場は2500億円規模で、そのうちオンライン英会話を含むeラーニングの市場は約3%の65億円程度。日本でも電子書籍の伸びが見込まれており、それに伴い英語学習のオンライン化も進むだろう」
--法人顧客の取り込みは
「これまで累計300社と取引してきたが、研修によって英会話能力がどれだけ伸びたかを計測するサービスが特に評価されている。上場を機に問い合わせも増えており、法人顧客のさらなる拡大を目指したい」
--新規事業の計画は
「オンライン英会話事業の海外展開を検討している。創業直後に中国進出に挑戦して失敗したが、当時よりもノウハウが身についた。有望市場は韓国や中国。そう遠くないうちに海外展開に着手したい」
--日本の英語教育はどこに問題あるか
「話す機会が圧倒的に少ない。子供たちは自分の話した英語が伝わる喜びを味わえないまま勉強を続けている。それを変えれば英語力を底上げできるだろう」
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