キリンビバレッジは30日、主力缶コーヒー「ファイア」シリーズに、殺菌時間を短縮した新製法を採用した「ダブルマウンテン」と「同ブラック」を10月7日に発売すると発表した。香りを従来の17倍、コクを3割増しに保っているという。
今回開発した「Wピーク製法」は、コーヒーとミルク・砂糖をそれぞれ殺菌し、その後、混合して無菌状態で缶に充填する。これまでは、充填した後に殺菌するため、殺菌時間が長かったが、混合前にそれぞれに適切な温度で殺菌ができるため、殺菌のために加熱する時間を大幅に短縮でき、香りや味を引き上げることができる。
185グラム入りで税抜き希望小売価格は115円。
缶コーヒー各社は、コンビニエンスストアが店頭でひきたてを入れる「カウンターコーヒー」に対抗するため、香りや味わいを高める取り組みを加速している。