要介護者に暮らしやすい住環境を提供するUD体感施設【拡大】
積水化学北海道は、既存住宅を高齢者や障がい者など介護が必要な人が暮らしやすく、住みやすい住環境に改修、提案するユニバーサルデザイン(UD)リフォーム・リノベーション事業を10月から開始。その一環としてラボ型拠点「UD体感施設」を札幌市東区に新設した。
この事業は、要介護者や医療・福祉士関係者などと一緒に住宅設備の配慮、UD商品などを考え、福祉学科のある北翔大学と連携して学術的知見に裏打ちされたUD住宅を企画、提案、改修施工を行うもの。
また、ラボ型拠点「UD体感施設」は、介護用設備の使い勝手を体感し、個々人にあったユニバーサル住宅改修計画を企画、立案するための施設。要介護者が身体に合ったスイッチ、コンセントの高さ、通路幅、洗面化粧台、スロープなどを実生活に近い状態に再現して、実際に使用しやすい製品、高さ、寸法などを提案する。
リフォームとして浴槽、トイレ交換や間取り変更、バリアフリー、スロープ勾配の取り付けなどリノベーション事業のアドバイス、相談にも応じている。
当面、札幌中心に戸建て住宅、マンション専有部などで約3億5000万円の売り上げをめざす。さらに、マンション共用部、公営住宅などのUDリフォーム、リノベーション、空き店舗などの非住宅分野のUDバージョン事業も展開する。