NTTとJTBは6日、公衆無線LAN(Wi-Fi)を活用し、外国人観光客のスマートフォンやタブレット端末に観光情報や飲食店のクーポンなどを提供する実証実験を福岡市で始めると発表した。共同開発した専用アプリ(応用ソフト)を使い、14日から来年3月末まで試行する。実施エリアの拡大も検討していく。
NTTグループは、訪日観光客のニーズが高い無料Wi-Fiの接続スポットを全国8万2000カ所(9月末時点)に設置している。
Wi-Fi接続機能とJTBが持つ豊富な観光情報を一つのアプリで提供し、利便性を高めるのが実験の狙い。まず、市独自に無料Wi-Fi網の整備を進めている福岡で実用性を確認することにした。
同アプリは英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語と日本語に対応。QRコードを使って客のスマホ画面にメニューを多言語表示したり、電話窓口による通訳などのサービスを提供したりする。韓国と台湾でテレビCMを流し、アプリ利用を呼びかける。