大和証券は15日、今月末から世界の低所得者支援ビジネス向けの債券を日本の投資家に販売するのに合わせセミナーを開催した。社会貢献型の債券で、日本で同様の債券が販売されるのは今回が初めて。
債券を発行する世界銀行グループの国際金融公社の増岡俊哉・開発インパクト局長やベン・パウエル・資金調達部門責任者が来日し、同日、これまでの成功事例などを説明した。
現在、1人当たりの年間消費額が3100ドル(約33万円)の人口は45億人ともいわれ、世界の全人口の3分の2を占めているなど、ビジネスとしても注目されていることを強調。そのうえで、フィリピンでは低所得者などに水道会社が飲料水と下水道サービスを手がけたことで、「暮らしにゆとりができた」(増岡局長)ことなどを紹介した。
債券は、個人投資家に人気のブラジル・レアル建てで、発行額は100億円規模の見通し。