旭化成ホームズが発売する「ヘーベルハウステラクラフト」【拡大】
旭化成ホームズは21日、狭小な土地向けの3階建て鉄骨住宅「ヘーベルハウス テラ クラフト」を11月1日から発売すると発表した。年間販売目標は150棟。消費税増税の反動減で住宅市場が冷え込む中、同社が強みとする3階建て住宅に新商品を投入し、都心における同市場で差別化を図る考えだ。
新商品は、1階部分の柱を通常より約30センチ短くしたり、床の設置位置を部分的に約40センチ低くしたりして、一般的な都心部の3階建て住宅に比べて広い空間を確保。重量鉄骨システムラーメン構造を採用、室内は建物の外周以外に柱を不要とした。高層ビルの地震対策として知られる制震装置「オイルダンパー」を戸建て住宅向けに改良した「サイレス」も標準採用した。
同社の4~9月の住宅受注額(速報)は、前年同期比約13%減と苦戦している。3階建て住宅では、2015年1月の相続税改正で2世帯向け住宅の税金が減額される特例もあり、賃貸向けとともに需要が底堅い。同社は新商品の発売により、30~40代の住宅所有者の建て替え需要などを喚起したい考えだ。