カジノや依存症に関する議論が2時間あまり繰り広げられた【拡大】
一般社団法人ギャンブル依存症問題を考える会(代表・田中紀子氏)は16日、東京都千代田区の星陵会館で「カジノ導入とギャンブル依存症対策を考えるシンポジウム」を開催。カジノを中心とした統合型リゾート施設(IR)を整備する推進法案の動向が注視されるなか、国会議員7氏をパネリストに迎え、約150人が参加した。
冒頭、田中代表は「私たちは、IR法案、カジノ建設について賛成反対といった立場ではない」とスタンスを明示。IR法案の登場で多くの人にギャンブル依存症について考えてもらえる機会ができたことに謝意を述べつつ、「ギャンブル依存症対策として、何らかの法案のような形で取り組んでもらえるとありがたい」と訴えた。
当日は、同団体のアドバイザーである初鹿明博元衆議院議員司会のもと、ディスカッションが進行。出席した議員は、自民党の岩屋毅衆議院議員(IR議連幹事長)、民主党の小川敏夫参議院議員(元法務大臣)、公明党の高木美智代衆議院議員(内閣委員会理事)、維新の党の小沢鋭仁衆議院議員(IR議連副会長)、共産党の大門実紀史参議院議員、みんなの党の薬師寺みちよ参議院議員、生活の党の鈴木克昌衆議院議員(IR議連副会長)。ギャンブル依存症について多様な視点から議論が展開される傍ら、パチンコに関して言及する場面もあった。