【遊技産業の視点 Weekly View】カジノ解禁議論で発生する対立構図 (1/2ページ)

2014.11.1 05:00

 □ぱちんこジャーナリスト LOGOSインテリジェンスパートナー・POKKA吉田

 女性2閣僚の辞任から安倍政権の色彩が急変したように思う。一強多弱とまで言われた安倍政権は国会運営に影響が出るほどに野党の猛攻にあっている。国会運営に影響が出ると各法案の審議にも影響が出るし、実際に内閣委員会の日程もズレたのでカジノ解禁を狙うIR推進法の審議にも影響している。臨時国会前までは、臨時国会で推進法が成立するという見方が大勢であったが、現在は臨時国会で推進法成立困難という報道が増えてきた。

 カジノ解禁の動きは、そのままぱちんこの法的整合性の問題に直結する。「客がぱちんこ屋とは無関係の買取所に特殊景品(法的には賞品)を持ち込んで換金しているだけ」と言っても、実質的には客は勝ったときにカネを得て負けたときにカネを失っているわけで「実態としてはギャンブル」だとずっと前から批判されてきたぱちんこ業界である。カジノが解禁されるかどうかという議論の横には「白黒はっきりさせろ」という動きが必ず生じる。風営法議連(合法化を目指す)や次世代の党(違法化を目指す)はそれぞれ白と黒に対応する。

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