恒例の社会見学会には50人を越える留学生が参加【拡大】
公益財団法人の大遊協国際交流援助研究協会(理事長・高島洋氏)は10月21日、大阪府下の留学生を対象とした社会見学会を開催。府下18大学から54人(男性25人、女性29人)が集まり、日本文化への理解を深めた。
参加者は中国、韓国、台湾などアジア圏出身者が中心だが、アフリカのベナン、ヨーロッパのイタリアといった国の出身者もおり、幅広い国と地域からの留学生が参加した。
社会見学会は財団設立の翌年(1992年)から開始され、以来、毎年ツアー的に工場見学を通して技術を学び、観光を通じて日本文化を学ぶイベントとして定着。普段の学生生活ではなかなか触れることのできないさまざまな体験が行えることから、留学生の高い支持を得ている。
今年は大阪造幣局(大阪市北区)で貨幣製造について学んだ後、滋賀県・比叡山延暦寺で座禅体験や史跡巡りを行った。
大阪造幣局近くで集合した一行は、案内係のガイドに従いながら、まずは仕事内容を中心とした座学を行った。同局は1871年の設立以来、各硬貨の製造をはじめ、勲章・褒章やオリンピックのメダル、さらには名古屋城の「金鯱(きんのしゃちほこ)」の製造などを行っている。見学会当日は、ビデオ映像を交えつつ貨幣製造の工程を学んだ。