【企業スポーツと経営】パナソニック(上)
オリンピックのワールドワイド公式パートナーでもあるパナソニックは、スポーツに対する理解が深いことに定評がある。「日本一」を目指す企業スポーツとして野球、ラグビー、バレーボールの3チームを抱える。いずれも男子のチームとして半世紀を超す伝統と実績を誇り、社員の士気高揚や一体感の醸成に貢献してきた。これらのチームの活躍は社内だけでなく、活動拠点である大阪や群馬の地域住民にも夢をもたらしており、スポーツ振興への貢献度は大きい。
野球部活躍に勇気
今月1日から11日まで京セラドーム大阪(大阪市西区)で熱戦が繰り広げられた社会人野球日本選手権。35回目の出場となったパナソニック野球部は準決勝で、今大会を制したトヨタ自動車にあと一歩及ばず3-4で惜しくも敗れた。
目指してきた3回目の優勝は手にすることはできなかったが、夏の「都市対抗野球」と並ぶ二大大会の一つで、4強入りを果たした功績は大きい。トヨタ戦では先制を許してリードされたにもかかわらず、終盤に同点に追い付く粘りを見せた。