サントリーホールディングス(HD)が、スポーツクラブ運営子会社のティップネス(東京都港区)を日本テレビホールディングス(HD)に売却することで最終調整に入ったことが21日、わかった。米ウイスキー大手ビームの買収に1兆6千億円を投じたなか、有利子負債を圧縮し、経営効率を図るため、中核事業に経営資源を集中させる。
ティップネス株の約71%をもつサントリーと残り29%を保有する丸紅も売却する。収益の多様化を進めたいとする日テレHDはティップネスを完全子会社化する。買収総額は350億円程度とみられている。
ティップネスはサントリーグループの社内ベンチャーとして設立され、昭和61年にフィットネスクラブ事業を開始。その後、丸紅が展開するスポーツクラブ「レヴァン」を合併した。現在は国内で約60店舗を展開している。