【遊技産業の視点 Weekly View】 (1/2ページ)

2014.11.22 05:00

 □ボネール部長・PCSA理事 荒籾伸一

 ■求められる“高額化したイメージ”改善

 カジノ実現に向けた動きのなか、パチンコがカジノ文脈で頻繁に取り上げられるようになった。しかしながら、パチンコはギャンブルではなく、大衆娯楽というポジショニングにある。大衆娯楽とは多くの人々が気軽に参加できるものでなければならない。そういう意味では、カジノは客質ビジネス、パチンコは客数ビジネスと捉えることができる。だからこそ、大衆娯楽パチンコに必要なことはファンの裾野を広げる努力だと思われる。

 世間の人々におけるパチンコのイメージが高額化し、若年層が気軽に足を運べない雰囲気が定着しつつある。パチンコには“勝ち負け”があり、それを楽しむことも醍醐味(だいごみ)の一つだ。でも、なかなか当たらなくて面白くないという状況が、昨今の「パチンコ=高額な遊び」というイメージをもたらした。ギャンブルとの混同も、こういう現状が招いた結果だといえる。だが本当は、訪れる目的や懐具合で機種も貸し玉料金も選ぶことができる。そういう実情を考えれば、入りやすい環境づくりの推進と同時に、「パチンコは気軽に楽しめる娯楽」というイメージの改善が必須だと思われる。

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