【コンベション新時代】パシフィコ横浜 MICE戦略強化へ人材育成 (1/4ページ)

2014.11.24 05:00

パシフィコ横浜で開催された「第5回アフリカ開発会議(TICAD)」の様子=2013年6月

パシフィコ横浜で開催された「第5回アフリカ開発会議(TICAD)」の様子=2013年6月【拡大】

  • 上空から見たパシフィコ横浜
  • 鈴木隆氏

 ■日本の代表的施設の実力

 パシフィコ横浜は1991年、民間事業者の能力の活用による特定施設の整備の促進に関する臨時措置法(民活法)の全国第1号の国際会議場施設として横浜市西区のみなとみらい地区に建設された。

 施設拡張や機能強化を順次図り、現在では約5000席を備える国内最大級の「国立大ホール」や分割可能な約2万平方メートルの無柱スペースが特長の展示ホールなどを擁する日本を代表する複合MICE施設だ。

 ◆5年以上国内首位

 パシフィコ横浜は、こうした大規模会議場などに期待されている国際会議や見本市、研修、報奨旅行といった「MICE(マイス)」の誘致、開催についても実績を挙げてきた“老舗”。日本政府観光局の統計によれば、国際機関などが主催する3カ国以上から50人以上が参加した「国際会議」の開催数、参加者総数および外国人参加者数で、同施設は5年以上にわたり国内トップを保っている。

 これまで開催されたMICEには「アフリカ開発会議(TICAD)」や「アジア太平洋経済協力首脳会議(APEC)」といった国際会議、「人とくるまのテクノロジー展」「CP+CAMERA&PHOTO IMAGING SHOW」などの見本市のほかにも、TOTOやサラ・ブライトマンといった世界的なアーティストや「桑田佳祐 ACT AGAINST AIDS」のコンサートなど、歴史に残るものが多い。医療関連の大規模な学会誘致などにも実績があり、運営で培ったノウハウが新たな誘致を生むという好循環を実現している。

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