■豊かな心と健康に欠かせぬ砂糖摂取
--砂糖の需要が減っている
「1970年代後半の約300万トンから最近は約200万トンに落ち込んでいる。国民1人当たり年間消費量も16キロと米国の半分程度だ。砂糖は害がある、太る、糖尿病になるなどと、いわれなき中傷を受けてきたからだ。過剰摂取や運動不足が問題なのであって、砂糖に害があるわけではない。こうした誤解を解く啓発活動にずっと取り組んできた」
--和食には砂糖が欠かせない
「実は、砂糖は自然の防腐剤。腐らないから保存がきく。つまり賞味期限がない。保湿性も高い。煮物などに必ず使われるのは甘みに加え、日持ちさせるためだ。砂糖は災害時に備蓄食料にもなる」
--名刺には「おさとうは脳に喜びとエネルギーを生み出します」と書いてある
「脳が必要とするエネルギー源はブドウ糖で、素早く摂取するには砂糖が効果的。ブドウ糖には精神をリラックスさせる効果もある。つまり砂糖は脳に喜びとエネルギーを生み出す。ダイエットのために砂糖の摂取量を気にすると、脳に必要なブドウ糖が供給されないので血糖値が低くなる。集中力が低下したり無気力になったりするのも、このためだ」
--砂糖の重要性について理解を広める必要がある
「年2回の『砂糖の日』を設定することにした。11月30日は『いい砂糖の日』。クリスマスからバレンタインまで砂糖の消費が増える時期なので、お菓子を食べて幸せを感じながら会話を増やしてほしい。この日に『砂糖の日』誕生セレモニーを開く。もう一つは3月10日。東日本大震災の前日なので砂糖やお菓子の大切さと、防災時の備蓄食料としての砂糖をアピールする。豊かな心と生活、健康のためには砂糖を適正に取る必要がある」
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