ウェブマーケティング事業を通じ、顧客企業の商品やサービスの販売を支援しているジオコード。原口大輔社長は「ウェブマーケティングを全般的に手がけているのは当社だけ」と胸を張る。ここ1年は業務支援ソフトの開発・販売にも力を入れ、目標にしてきた2017年の上場が現実味を帯びてきた。
--ウェブマーケティング事業の内容は
「顧客のサイトがインターネット検索で結果の上位に表示されるようにするSEOサービスと、関連する言葉が検索で入力されれば表示される『リスティング広告』の運用代行を手がけている。それ以外にウェブ制作も引き受けている」
--強みは
「当社はSEOから出発し、他社が技術的な難しさから撤退していく中で勝ち残ってきた。一方、リスティングは収益率は劣るものの、顧客数は増え続けている。両者を一貫して提供することは経営のバランスをとる上でプラスに働いている。顧客にとっても、別個に頼むのは面倒だ」
--実績は
「SEOとリスティングを合わせて、中小企業を中心に約500社の顧客がいる。全社売上高は直近の14年7月期で約14億円。創業以来、1回も減ったことがなく、赤字になったこともない。顧客が増えるほど利益が積み重なるストックビジネスを目指してきた成果が出ている」
--2本目の柱として、業務支援ソフト事業を育てている
「交通費精算、勤怠管理、営業支援、顧客管理の4機能をクラウドサービスとして提供している。交通費精算と勤怠管理を1年前、営業支援と顧客管理の両機能を10月29日に提供開始したばかりで、売上高に占める比率は1%にも満たない。ウェブマーケティングはストックビジネスとはいいつつ、解約が少なくない。これに対し、業務支援ソフトは、一度導入すれば他社製に変更する心配が少ない。いずれは売り上げでしのぐだろう」